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犬夜叉大好きな私が、ブログをを始めました。 犬かご推奨。主にSSメインです。 個人的なファンのブログなので、 出版社様、原作者様等とは一切関係ありません。 since.10.6.20~
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いや~、毎日暑いです(汗

私、暑いのものすごくダメなんです↓(夏生まれですが

 

この蒸し暑さを吹き飛ばすために、
今日のは梅雨ネタで・・・(笑)







アイアイガサ





最近、現代も戦国時代も梅雨に入ったみたいだった。





連日雨、雨、雨。




ジトジトした空気が重くのしかかる。









『おら、外で遊べなくてつまらんぞ』



七宝がだだをこねる。



『そうね~、毎日蒸し暑くてやになっちゃうわ。』

 


かごめがそう相槌をうつ。







今日は、妖怪退治をしてあげた村の空屋に泊らせてもらっている。








『まったく、七宝はまだまだお子様ですなぁ』


『これ弥勒!うるさいぞ!!』


『まぁまぁ、法師様、七宝のことじゃない』


『きぃ~!珊瑚もひどいではないか』



『ごめんね七宝』


そう言って珊瑚は微笑んだ。









 

 


こんなふうに、七宝と弥勒、そして珊瑚のたわいのない話が続く。


 




 

 




『あれ、そういえば犬夜叉は?』

かごめが気付いてみんなに話しかけた。




『あ、先程雨にぬれたいとかなんとか言って出かけて行きましたよ』


『はぁ?犬夜叉のアホ、気が違ったのか~?』


『いや、たんに水浴びしたかったんじゃないの?犬だし。』


『おぉ、そうだったのか!さすが珊瑚!』


 


いや、違うでしょ・・・。


心の中でかごめは突っ込んだ。

 








『じゃあ、近くにいるよね。あたし、迎えに行ってくるね』







かごめはかわいいピンクの折り畳み傘を手にとり、空き家から飛び出した。







 



『まったく、かごめ様もお忙しいですなぁ』



 


弥勒と珊瑚はかごめの後姿を見ながら、顔を見合わせ、微笑んだ。


 

 

 



 

 







『あ、いたいた。犬夜叉ー』







犬夜叉は、村から少し離れた高い杉の木の上に座っていた。

 

 

 

 

『おぉ、かごめ。どうした?』


 『そんな所にいたら風邪ひくわよ。降りてきて』


『俺は大丈夫だよ。それよりかごめこそ風邪ひくぞ。早く帰れ』


『だったら、あたし、犬夜叉が降りてくるまでここで待ってる』


『なっ・・・』


『当り前でしょ?迎えに来たんだもん』





 


『ったく、仕方ねぇなぁ、かごめは』




そう言って、犬夜叉は木から降りてきた。
 





 

 

 



 

『じゃあ、そろそろ戻るな。行こうぜ』


 

『待って、はい』

 





そう言って、かごめは自分の傘を犬夜叉に傾けた。
 




『ぬれちゃうでしょ?半分こ』







犬夜叉は一瞬戸惑ったが、すぐに

 

『すまねぇ。おれが持つよ』




そう言うと、かごめの手から傘を取った。


 




 

空はどんより厚い雲がかかっている。








 

『こんなふうに犬夜叉と2人きりなんて久しぶりね』


『おぉ』

 

『ねぇ、犬夜叉』

 

『なんだよ』



 






『これ、あっちの世界では相々傘っていって、恋人同士でやるものなのよ』







『!』











『私とするの・・・・・嫌?』

 











『・・・・・・・・・・・・・・・・』



 


 







なんだが、かごめはその場から逃げたしたくなった。







『そうよね、私なんかと嫌だよね。ごめん』









 




 

 

 



その時、温かい犬夜叉の手が、私の腕を掴んだ。
















 




『もっと寄れよ。雨、当たるだろう』

 












 

 

 

 

 

 

 

 



『犬夜叉・・・・・』





 



 



 

 





『おまえ、もっとやわらかく人に物を聞けねーのか?』












 




『・・・・・ごめん』
 

 


 

 




 










 

 


 



『嬉しいに決まってんじゃねーかよ』






 






『えっ・・・・・』


 

 

 

















『さっき木の上にいる時も、本当は、かごめのことを考えてた』






 



















『うん。知ってるよ』






 



















『ったく、かごめにはかなわねーぜ』


 

 

 














 







『犬夜叉、手、温かいね』













 









気づけば、2人の手はお互いの手を握りしめていた。
 

 

 








 







『犬夜叉、あたし、とても今幸せだよ』
 













 

 


かごめが呟いた。



 

 












 

 



 




『そうか。かごめもか』
 







 














―しばらく、梅雨が続いてもいいなぁ。







 

 



 


 


 





 

 

 





そう思ったかごめだった。






2人の後姿が、雨の中へと消えていった。



 

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